私の行う整体では、画像診断やエコーといった機械で体の中を見て得られる情報がないため、問診、視診、触診によって必要な情報を得ています。
問診はお話をお聞きすること
視診はお体を見ること
触診はお体に触れてみること
透視能力でもない限り、これらなしでは丸腰で凶器を持った犯人の逮捕に臨むのと同じくらい、無能な状態になります。お出かけするのにナビや地図がないのと同じです。ナビや地図がないと遠回りしたりや間違ってしまうこともありますよね。
整体をする上で問診、視診、触診は、施術を進めていく上で大切な道しるべになります。
女性専門の整体院天使のわでは、何よりもお話をお聞きする問診を大切にしています。
どこがどのように痛いですか?
整体に初めて来られる方やすでに来られたことがあっても新たな困りごとで整体に来られる場合、私がはじめに聞ききすること
それは
「どこがどのように痛いですか?」になります。
具体的に体のどのあたりにどのような症状が出ているのかということです。
当たり前の質問のように思うかもしれませんが、これに対する答え方や受け取り方は千差万別で浅くも深くもなります。
ですがこの問いに対する答えが、整体をうける側とする側の共通認識となり、一緒に取り組んでいく課題になるのです。
痛みやつらさがわかるのはご自身だけです。
答えた部位の名称が間違っていたり、伝え方によっては整体師の認識と実際がずれてしまうことがあります。しかしそのようなことがないよう問われるのが聞き手である施術する側のプロとしての力量です。問診も整体に伴う技術の一つになります。
この問いに具体的に答えられなかったり、自分の抱える不調が理解されないかもしれないと思って、整体に行くという一歩が踏み出せず、長期にわたって不具合を抱えていらっしゃる方もいます。
どのような場合でも上手く伝えようとしなくても大丈夫です。ご自身が日ごろ感じているままに伝えていただければと思います。
悪くなってからの期間が長くなってくると、悪さが全身に波及してどこがどのようにと表現できなくなってきます。また日や時間によって痛む場所変わるといったことでお悩みの方もなかなか伝えづらいようです。うまく不調を伝えられないような方の場合は、お話をしながら、視診や触診もあわせて見立てて解決の糸口を見つけていきます。
いつからですか?
次にお聞きするのが「その症状がではじめたのはいつからですか?」という問いになります。
「いつからか」という質問からは、どのくらい経過した悪さなのか、何かきっかけがあったのか、をお聞きしています。
同じような症状でもお一人お一人経緯や経過が違ったりします。
長年の悪さなのか、姿勢の悪さなのか、体の使い方の間違いなのか、ころんだりぶつけたりしたのか、生活習慣なのか見極めて、そもそもの原因を判断していきます。
これによって体の状態の見方や施術の進め方や選択する整体技術が変わってきます。
おまかせは通用しない
ご自身が身体の状態が悪く「まな板の上の鯉やなぁ」と思われていても、女性専門の整体院天使のわで行っている整体は、ご自身は寝て起きたらすっかりに体が整っているという整体ではありません。
何もかもおまかせという訳ではありません。
整体を行っている中で適宜検査をしたり、お体の状態を確認したり、体を動かしてもらったり、呼吸してもたっり協力してもらわないと施術が進まないこともあります。
リラックスをして整体を受けていただきたいのですが、整体の時間は、自分の体と向き合って、自分の体のことわかってあげる時間にしてほしいなぁと思っています。
そうしているうちに自分の癖や本当の原因がわかることも多いです。それが改善へのきっかけになることも少なくありません。
まとめ
整体する側も整体を受ける側も一日も早く良い状態になればいいなという思いは同じだと思います。
ただし整体の技に、ここを押せばなんでも解決しますというような好都合なツボがある訳ではないのです。
整体師にいくら良い技や経験の引き出しがあっても、その引き出しが開かれなかったり間違った引き出しが開いていたら、遠回りをして良くなるまでに長い期間がかかってしまいます。
その整体師の引き出しを開くも開かないもの問診にかかっているのです。そのためには状態や経緯が明確化が必要なのです。
だから、整体に行ったら、詳しく症状や、いつからなのか伝えることが大切なのです。