女性にとって更年期における不調はとても切実。日々の生活の質を落としているものの一つですよね。その不調がどこからくるものなのか自分自身も良くわからない、ましてやそのつらさを周囲の人になかなか理解されずしんどい思いをされている方も多いのではないでしょうか。
わからないと不安ですよね。
ここで一度
自分自身の身体の中で起きていることを整理してみましょう。
病気ではなさそうだけど、更年期のなんだか調子が悪い状態はホルモンと自律神経の乱れによる不調なのです。
ホルモンと自律神経は似て非なるものです。
ホルモンバランスの乱れと自律神経の乱れが似ているように感じるのは、次の2点です。
同時期の現れやすいからです。
そして多くの方がホルモンバランスの乱れと自律神経の乱れというのを、体調の悪さのこと・感じている症状のことを指しています。ホルモンバランスの乱れと自律神経の乱れはこの体調の悪さを混同してしまっています。
ホルモンバランスの乱れと自律神経の乱れによる症状
具体的にホルモンバランスの乱れと自律神経の乱れによる症状を書いてみましょう。
自律神経による不調・・・汗、体のほてり、ホットフラッシュ、動悸、手足の冷え、倦怠感、頭痛、めまい
ホルモンバランスの乱れによる不調・・・コラーゲンの減少によるしわ、動脈硬化、肌の乾燥、骨粗鬆症、身体を動かすための潤滑油の減少、関節の不具合、筋肉の弾力性の減少、疲れやすい
このように並べてみると、実際感じている不調はホルモンバランスの乱れが原因ではなく、自律神経の乱れによる不調が多いという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ホルモンバランスの乱れと自律神経の乱れが同時期の現れる理由
ホルモンバランスの乱れと自律神経の乱れが同時期の現れる理由は
ホルモンも自律神経もいずれも、脳にある視床下部というところから命令を受けて調整されています。
自律神経は視床下部から受けた命令を脊柱の中を通る脊髄を通して身体の必要な部位に伝え体の働きを調整しています。
ホルモンは視床下部から命令を受けて血液中に分泌されて、身体の必要な部位に送られ身体の働きを調整しています。
このように自律神経とホルモンでは全く違う仕組みで体を調整していますが、両者の上位中枢が視床下部という共通点があるため、両者による体調の悪さが同時期にあらわれ連動しているように感じるのです。
視床下部は、ホルモン、自律神経、免疫という3つの機能を通じて恒常性を発揮しています。、ホルモン、自律神経、免疫の3つは互いに影響しあって身体の状態を一定に保とうとしているのです。
更年期になり女性ホルモンの分泌が減少してくると、視床下部からの命令に対して女性ホルモンが十分分泌されません。それでも身体は恒常性を保とうとするため、女性ホルモンの減少を補おうと視床下部から自律神経への命令に影響が及ぶことのになるのです。その結果自律神経も乱れるのです。